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朝日2002/01/19夕刊
uploaded 2002/01/20
「憲法の番人」として頂点に上り詰めた三好達・前最高裁長官が昨年暮れ、「日本会議」の新会長に就任した。
この団体は、皇室を中心とした歴史・文化・伝統を伝える大切さを説き、「日本人自らの手で誇りある新憲法を創造したい」と改憲を運動の大きな柱に据えている。
就任あいさつで三好氏は、国会の憲法調査会や教育基本法改定の動きに触れた。
「戦後五十数年の間に、忘れられようとしている我が国の在り方、日本人の姿、日本人としての生き方を、これら国の根幹の改革を通じて取り戻されなければなりません」
振り返ってみると、政教分離が争われた愛媛玉串(たまぐし)料訴訟で、15人のうち13人の裁判官が「違憲」と判断した中、三好氏は「合憲」の反対意見を書いた。今回の会長就任もむべなるかな、ではある。
現職のころの心情を推察するに、憲法を守る機関のトップとして職を全うするのは、さぞ心苦しかったのではあるまいか。
三好氏が職を退いてからすでに4年余。改憲をめざす団体の長として、今度は心おきなく奮闘できるだろう。
かつて石田和外・第5代最高裁長官が退官後、「英霊にこたえる会」の会長や「元号法制化実現国民会議」の議長を務めたり、「教育勅語の精神を生かせ」と訴えたりして物議を醸した。
こうした人物が時に司法権の長に選ばれるのは、ただの偶然なのか。現役の最高裁関係者は「参ったなあ」と困惑気味ではあった。
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