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2004年名古屋実母殺害・死体遺棄事件記事アーカイブ
updated 2005/03/31
INDEX (日付逆順)
『多重人格』犯罪が問うもの 死体遺棄の共犯に有罪判決
(中日 2005/03/28朝刊生活面)
母殺害 長女に懲役12年 名古屋地裁 遺棄共犯は猶予判決
(読売・中部版 2005/03/25)
名古屋の女性床下遺棄:母親殺害に懲役12年−−地裁判決
(毎日・中部版 2005/03/24夕刊)
母殺害の長女 懲役12年判決 名古屋地裁 (朝日・名古屋版
2005/03/24夕刊社会面)
「別人格の犯行」に有罪判決 名古屋・中村の女性遺棄
(中日 2005/03/24夕刊社会面)
母親殺害の25歳女ら有罪=アパート床下遺体−名古屋地裁
(時事 2005/03/24)
アパート経営者殺害で地裁判決、長女に懲役12年
(日本経済・名古屋版 2005/03/24夕刊社会面)
2004年に名古屋市中村区のアパートで母親を殺害し床下に埋めた長女に懲役12年の判決
(名古屋テレビ 2005/03/24)
アパート経営者殺人、娘に懲役12年 (TBS 2005/03/24)
アパート経営者殺害、被告の長女に懲役15年求刑
(日本経済・名古屋版 2005/02/10夕刊社会面)
アパート経営者殺害 長女に懲役15年求刑 弁護側 共犯責任能力争わず
(中日 2005/02/10夕刊社会面)
母殺害の長女に15年求刑 弁護側は情状酌量を主張
(共同 2005/02/10)
名古屋の母親殺害 長女に懲役15年求刑 (読売・中部版
2005/02/11朝刊)
被害者の長女に懲役15年を求刑 中村区の殺人事件
(朝日・名古屋版 2005/02/10夕刊社会面)
名古屋の女性床下遺棄 検察側、懲役15年求刑−−弁護側は寛大判決求める
(毎日・中部版 2005/02/10夕刊社会面)
小説より奇なり…主犯は性同一性障害、共犯の恋人は多重人格
(夕刊フジ 2005/02/09)
公判で突然別人格 名古屋・中村の女性殺害、庄司被告
(中日 2005/01/25夕刊)
事件ファイル2004 (3) 名古屋中村・母親殺害など 虐待の記憶 心の傷に 『殺される子 うらやましい』
(中日・愛知県内版 2004/12/30朝刊)
「虐待の記憶、苦痛に」 名古屋の床下遺棄 長女、公判で心境語る
(朝日・名古屋版 2004/12/03朝刊社会面) 紙面
名古屋・女性床下遺棄 被告「関係清算したかった」−−公判
(毎日・中部版 2004/12/03朝刊)
虐待の記憶 ボクを追い詰めた 中村の母殺害 公判で娘『胸中』 関係に疲れ 望んだ終止符
(中日 2004/12/03朝刊)
母殺害の起訴事実認める アパート経営女性の長女
(共同 2004/10/19)
長女、交際の女 起訴事実認める 中村の母親殺害事件
(中日 2004/10/19夕刊社会面)
アパート経営者殺害、長女ら罪状認める 名古屋地裁初公判
(読売・中部版 2004/10/20)
名古屋・女性床下遺棄 長女、初公判で起訴事実認める
(毎日・中部版 2004/10/19夕刊)
親子間の確執、動機に 中村区の床下殺人 長女、起訴事実認める
(朝日・名古屋版 2004/10/19夕刊社会面) 紙面
経営者の長女 殺人で追起訴 アパート床下遺体事件
(朝日・名古屋版 2004/09/01夕刊社会面)
Lesbian Duo Charged In Mother's Murder (365Gay.com
2004/08/17)
詐欺罪など長女ら起訴 アパート床下遺体 (朝日・名古屋版
2004/08/14朝刊社会面) 紙面
アパート遺体 「性同一性障害で確執」 殺人容疑 長女を再逮捕
(朝日・名古屋版 2004/08/12朝刊社会面) 紙面
名古屋・中村の床下遺体 長女を殺人容疑で再逮捕 「交際反対され恨み」
(読売・中部版 2004/08/12朝刊)
「しつけがトラウマに」 名古屋の母親殺害で長女
(共同 2004/08/11)
母親殺害容疑、長女再逮捕 名古屋・床下から遺体事件 (asahi.com 2004/08/11)
名古屋・女性床下遺棄 殺人容疑で、長女を再逮捕へ−−知人の女も遺棄容疑で
(毎日・中部版 2004/08/11夕刊)
Lesbian fraudsters charged over mother's
murder (Mainichi Daily News 2004/08/12)
殺人で長女ら再逮捕へ 名古屋・中村の床下変死
(中日 2004/08/11夕刊)
アパート遺体 長女、殺人容疑で再逮捕へ 同居女性遺棄容疑 「虐待など恨み」
(朝日・名古屋版 2004/08/11夕刊社会面) 紙面
関連刑法規定
複数の人格を持つ障害の人は、「別人格」の自分がかかわった犯行の責任を負うべきか。性の障害が原因で虐待を受けてきた人が実母を殺害したら、情状酌量はどう考慮されるべきか−。二十四日、名古屋地裁で開かれた「中村区殺人・死体遺棄事件」(別項参照)の判決公判。特異な障害と心の傷をかかえた“恋人”同士の被告たちに、有罪が言い渡された。家族の形、性の垣根が揺らぐ社会の中、この裁判が問いかけたものを探った。(吉田瑠里)
裁判で、主犯以上に注目を集めたのは、庄司陽子被告の「解離性同一性障害」(多重人格)の問題。公判中にも、別人格の“優子”が現れ、主人格と明らかに異なる口調で、犯行を認める供述をする場面があった。
弁護側は責任能力について争わず「主人格の被告には犯行の記憶がないが刑事責任を引き受けることを選んだ。障害は、性虐待などの不幸が続いたため」と情状酌量を求めた。
約二十例の解離性同一性障害の人を診察した経験を持つ神戸大学精神神経科助手の田中究(きわむ)医師は判決について「理解できる判決。精神障害者だからと刑事責任を問わないことは逆に差別を広げる」と話す。以前、母親を殺害した統合失調症の男性が、裁判で「心神喪失」とされ措置入院となり「人間扱いしてもらえなかった」と泣いて訴えていた姿が忘れられないという。
解離性同一性障害の患者数は国内で推定五千人ともいわれ、幼少期の心の傷に現在の生活上の問題が加わって発症することが多い。すべての人格が記憶を共有できるようになれば、大きな問題はなくなる。ただ、庄司被告の場合、今回の事件が新たな心の傷になる恐れがあり、本人が望むなら治療が必要という。
元家庭裁判所調査官の加藤幸雄・日本福祉大教授(司法福祉学)は「本当に解離性同一性障害だったのか、簡易鑑定ではなく、正式な鑑定をするべきだった」と話す。
幼女連続誘拐殺人事件の宮崎勤死刑囚も、一審では三通りの精神鑑定が行われ、解離性同一性障害とする鑑定は採用されなかった。
× ×
初公判から結審までわずか四カ月。情状酌量以外に大きな争点のなかった裁判の中で、加藤教授は「真相はどこまで明らかになったのか」と疑問を示す。
判決は、主犯の三木さやか被告が性同一性障害だったことや虐待を受けていたことを「犯行の遠因」と認めたが「それなら被告はなぜ実家に戻ったのか。母親はどうして同居を認めたのか。少女期の問題だけでなく、大人になってからの親子関係が重要なかぎだが、見えてこない。家庭内の殺人事件は明らかに増えており、防止のためにも、被告本人の更生のためにも、裁判は真相解明が大事」と加藤教授。
田中医師は、服役後の治療の問題にも言及した。「心の傷が原因ならカウンセリングが大事。今の刑務所ではカウンセリングはしない。傷つくことが多い性同一性障害への社会の理解が高まってほしい」
◇
中村区殺人・死体遺棄事件 昨年7月、名古屋市中村区のアパート経営者三木美津留さん=当時(46)=が、自宅アパートの床下から遺体で発見され、長女のさやか被告(25)が殺人、死体遺棄罪などに、さやか被告の交際相手の庄司陽子被告(35)が死体遺棄罪などに問われた。
さやか被告は性同一性障害で、幼いころから自分が女性であることに違和感を抱いており、三木さんに「化け物」とののしられたり、せっかんを受けるなどして心の傷を負っていた。事件の5カ月前から三木さんと庄司被告の3人で同居生活を送るうち、殺意を抱いたとみられる。判決は、懲役12年(求刑同15年)。
庄司被告は解離性同一性障害で、三木さんの遺体を埋めるのを手伝ったときは、別人格の「優子」であったとみられるが、判決は「いずれの人格であったにせよ刑事責任を負う」と判断、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。
母殺害 長女に懲役12年 名古屋地裁 遺棄共犯は猶予判決 (読売・中部版 2005/03/25)
名古屋市中村区城屋敷町のアパート経営三木美津留さん(当時46歳)が殺害され、遺体がアパートの床下から見つかった事件で、殺人、死体遺棄などの罪に問われた長女の無職三木さやか被告(25)と、さやか被告の知人で、死体遺棄などの罪に問われた無職庄司陽子被告(35)の判決が24日、名古屋地裁であった。
伊藤新一郎裁判長は「娘に命を奪われた被害者の無念さは察するに余りある」として、さやか被告に懲役12年(求刑・懲役15年)を言い渡した。また、庄司被告については、多重人格で犯行時は別人格だったことがうかがわれる、と弁護側の主張を認めたが、責任能力はあるとして、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役2年6月)を言い渡した。判決によると、さやか被告は昨年3月29日午前7時ごろ、自宅アパートで、三木さんの首を電気コードで絞めて殺害し、庄司被告とともに床下に遺体を埋めて遺棄。さらに、三木さんの口座から現金25万5000円を引き出した。
名古屋の女性床下遺棄:母親殺害に懲役12年−−地裁判決 (毎日・中部版 2005/03/24夕刊)
名古屋市中村区のアパート経営、三木美津留さん(当時46歳)が昨年3月、殺害され自室床下に埋められた事件で、名古屋地裁は24日、殺人、死体遺棄などの罪に問われた長女で住所不定、無職、三木さやか被告(25)に対し懲役12年(求刑・懲役15年)、交際相手で死体遺棄などの罪に問われた庄司陽子被告(35)に対し懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役2年6月)を言い渡した。
伊藤新一郎裁判長は三木被告について「一時の感情による短絡的犯行で動機は酌量の余地に乏しい」、庄司被告に対し「解離性同一性障害(多重人格)であっても是非善悪の弁別能力がある」と判断した。判決によると、三木被告は昨年3月29日朝、中村区の美津留さん方アパートで、就寝中の美津留さんの首を電気コードで絞め窒息死させ、庄司被告と共謀して床下に穴を掘り遺体を埋めた。その後、三木被告の指示で庄司被告は美津留さんになりすまし、名古屋市内の信用金庫の美津留さんの口座から25万5000円を引き出した。【加藤潔】
母殺害の長女 懲役12年判決 名古屋地裁 (朝日・名古屋版 2005/03/24夕刊社会面)
名古屋市中村区で昨年7月、アパートの床下から女性経営者の遺体が見つかった事件で、名古屋地裁は24日、殺人や死体遺棄などの罪に問われた経営者の長女で無職の三木さやか被告(25)に懲役12年(求刑懲役15年)を言い渡した。伊藤新一郎裁判長は、母親から虐待を受けたことが殺害の遠因にあったと認定したものの、「虐待は10年以上前のことで、一時の感情に任せた短絡的犯行」とした。
三木被告と同居していて死体遺棄罪などに問われた無職庄司陽子被告(35)には懲役2年6カ月執行猶予4年(求刑懲役2年6カ月)を言い渡した。
「別人格の犯行」に有罪判決 名古屋・中村の女性遺棄 (中日 2005/03/24夕刊社会面)
名古屋市中村区のアパート経営三木美津留さん=当時(46)=が昨年七月、自宅アパートの床下から遺体で見つかった事件で、殺人、死体遺棄などの罪に問われた長女のさやか被告(25)と、死体遺棄などの罪に問われた交際相手の庄司陽子被告(35)の判決公判が二十四日、名古屋地裁であった。伊藤新一郎裁判長は、さやか被告に懲役十二年(求刑懲役十五年)、庄司被告に懲役二年六月、執行猶予四年(求刑懲役二年六月)を言い渡した。
解離性同一性障害(多重人格)で「犯行は陽子とは別人格が行った」とする庄司被告の刑事責任能力について、伊藤裁判長は「犯行時には『陽子』とは別人格の『優子』だったことがうかがわれる」と認定。その上で「いずれの人格でも是非善悪の判断や行動を制御する能力はある。犯行は解離性同一性障害が原因となって引き起こされたものではなく、被告は『優子』による犯行について刑事責任を負う」と判断した。
裁判長は量刑理由の説明で、さやか被告に対し「被害者から虐待を受けた記憶がよみがえったことがきっかけになったとしても、虐待は十年以上前のことであり、犯行時、被害者に殺害されるまでの落ち度はなかった。一時の感情に任せて殺害に及んだ動機に酌量の余地は乏しい」と述べた。一方、庄司被告に執行猶予をつけた理由について「どの犯行にも従属的な立場であり、解離性同一性障害にも罹患(りかん)していることも考慮した」と話した。
母親殺害の25歳女ら有罪=アパート床下遺体−名古屋地裁 (時事 2005/03/24)
名古屋市中村区城屋敷町のアパート経営三木美津留さん=当時(46)=を殺害、遺体をアパート床下に埋めたとして、殺人などの罪に問われた長女のさやか被告(25)と死体遺棄などの罪に問われた同居人の女(35)に対する判決公判が24日、名古屋地裁であり、伊藤新一郎裁判長は「一時の感情に任せた短絡的な動機は酌量の余地に乏しい」と指摘して、さやか被告に懲役12年(求刑懲役15年)、女に懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。
アパート経営者殺害で地裁判決、長女に懲役12年 (日本経済・名古屋版 2005/03/24夕刊社会面)
名古屋市中村区のアパートの床下からアパート経営者の女性の死体が見つかった事件で、殺人などの罪に問われた経営者の長女、三木さやか被告(25)と、死体遺棄などの罪に問われた知人の庄司陽子被告(35)の判決公判が二十四日、名古屋地裁であり、伊藤新一郎裁判長は「死亡を確認するまで首を絞め続けた悪質な犯行」などとして、三木被告に懲役十二年(求刑懲役十五年)、庄司被告に懲役二年六月、執行猶予四年(求刑懲役二年六月)を言い渡した。
庄司被告側は「解離性同一性障害」を主張していた。伊藤裁判長は、犯行当時の別人格を認めたうえで「各犯行が解離性同一性障害が原因となって引き起こされたものではない」と判断した。
2004年に名古屋市中村区のアパートで母親を殺害し床下に埋めた長女に懲役12年の判決 (名古屋テレビ 2005/03/24)
2004年、名古屋市中村区でアパート経営の女性が殺害され床下に埋められていた事件の裁判で、殺人などの罪に問われた女性の長女に懲役12年の判決が言い渡されました。
判決を受けたのは中村区の無職 三木さやか被告(25)です。判決によりますと三木被告は2004年3月、中村区城屋敷町のアパートで寝ていた母親の三木美津留さんの首を電気コードで絞めて殺害し、友人の女と2人で床下に埋めました。24日の判決で名古屋地方裁判所は「長時間にわたり首をしめた犯行は悪質で、一時の感情の高ぶりという短絡的な動機に同情の余地はない」などとして三木被告に対し懲役12年の判決を言い渡しました。
アパート経営者殺人、娘に懲役12年 (TBS 2005/03/24)
去年、名古屋市中村区で、アパート経営者が殺された事件で、名古屋地方裁判所は、殺人などの罪に問われた実の娘に懲役12年、犯行当時は別の人格だったと主張した共犯者に対しては、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
この事件は去年7月、名古屋市中村区のアパートで、経営者の三木美津留さん(当時46)が床下から遺体で見つかったもので、母親になりすまして銀行口座から25万円を引き出していた娘のさやか被告(25)と、庄司陽子被告(35)が殺人などの罪に問われていました。
24日の判決公判で名古屋地裁の伊藤新一郎裁判長は、三木さやか被告(25)について「犯行は悪質だが、幼い頃に受けた虐待が原因だったことなど、同情すべき点もある」と述べ、懲役12年の判決を言い渡しました。
また、庄司陽子被告(35)については、「多重人格で、事件当時は別の人格だった」と認めた上で、「人格は違っても善悪を区別する能力はある」と指摘、従属的な立場をくんで、執行猶予つきの有罪判決を言い渡しました。(24日14:30)
アパート経営者殺害、被告の長女に懲役15年求刑 (日本経済・名古屋版 2005/02/10夕刊社会面)
名古屋市中村区のアパートで母親(当時46)を殺害し床下に埋めたとして殺人罪などに問われた長女の三木さやか被告(25)と、共犯で死体遺棄罪などに問われた庄司陽子被告(35)の論告求刑公判(伊藤新一郎裁判長)が十日、名古屋地裁であった。検察は三木被告に懲役十五年、庄司被告に同二年六月を求刑した。判決は三月二十四日。
庄司被告の弁護人は最終弁論で、複数の人格を併せ持つ「解離性同一性障害」を主張。「庄司陽子としての被告は犯行当時の記憶はなく、刑事責任能力を認めない選択もあった」としたうえで、「本人が社会に対する責任感などから刑事責任を認めることを選んだ」と情状酌量を求めた。
アパート経営者殺害 長女に懲役15年求刑 弁護側 共犯責任能力争わず (中日 2005/02/10夕刊社会面)
名古屋市中村区のアパート経営三木美津留さん=当時(46)=が昨年七月、自宅アパートの床下から遺体で見つかった事件で、殺人などの罪に問われた長女さやか被告(25)と、死体遺棄などの罪に問われた交際相手の庄司陽子被告(35)の論告求刑公判が十日、名古屋地裁であった。検察側は「頼んだ食べ物しか買ってきてくれなかったというささいな理由で母親への嫌悪感を増幅させ、犯行に及んだ。冷酷で短絡的」として、三木被告に懲役十五年、庄司被告に同二年六月を求刑した。
庄司被告の弁護人は最終弁論で、「解離性同一性障害」、いわゆる多重人格と診断された同被告の責任能力について「犯行は陽子被告とは別人格が行った。責任能力に疑問の余地はあるが、一つの身体に宿る複数の人格が一体と評価されるのはやむを得ず、争わない」と陳述。障害は、少女時代からの度重なる虐待によるものだとして、執行猶予付きの判決を求めた。
判決は三月二十四日に言い渡される。
母殺害の長女に15年求刑 弁護側は情状酌量を主張 (共同 2005/02/10)
名古屋市中村区のアパートで二〇〇四年、母親=当時(46)=を殺害し床下に埋めたとして殺人罪などに問われた長女三木(みき)さやか被告(25)と、共犯で死体遺棄罪などに問われた庄司陽子(しょうじ・ようこ)被告(35)の論告求刑公判が十日、名古屋地裁(伊藤新一郎(いとう・しんいちろう)裁判長)であり、検察側は三木被告に懲役十五年、庄司被告に懲役二年六月を求刑した。判決は三月二十四日。
弁護側は、三木被告は幼少期に母から受けた虐待による心的外傷後ストレス障害(PTSD)が原因で突発的に犯行に及んだとして、「なぜ気持ちを制御できなかったのかと悔やんでいる」と情状酌量を主張した。
庄司被告については、「解離性同一性障害(多重人格)のため犯行時は別人格だった。従属的で、悪質性は弱い」と述べ、執行猶予を求めた。
検察側は論告で、三木被告について「虐待した母親への嫌悪感を募らせた末の犯行。十年以上前の出来事への感情を増幅させた動機は安易」と指摘した。
論告によると、三木被告は〇四年三月、アパート経営者の母美津留(みつる)さんを絞殺し、庄司被告と二人で床下の土中に埋めた。
名古屋の母親殺害 長女に懲役15年求刑 (読売・中部版 2005/02/11朝刊)
名古屋市中村区城屋敷町のアパート経営三木美津留さん(46)が自宅アパート床下から遺体で見つかった事件で、殺人、死体遺棄罪などに問われた長女の無職三木さやか被告(25)と、死体遺棄罪などに問われた無職庄司陽子被告(35)の論告求刑公判が10日、名古屋地裁(伊藤新一郎裁判長)であった。検察側は、さやか被告に懲役15年、庄司被告に懲役2年6月を求刑した。判決は来月24日に言い渡される。
被害者の長女に懲役15年を求刑 中村区の殺人事件 (朝日・名古屋版 2005/02/10夕刊社会面)
名古屋市中村区で昨年7月、アパートの床下から女性経営者の遺体が見つかった事件で、殺人などの罪に問われた経営者の長女で無職の三木さやか被告(25)らの公判が10日、名古屋地裁で結審した。検察側は「虐待は10年以上前で被害者に落ち度はない」として懲役15年を求刑。三木被告と同居していて遺体を埋めるのを手伝ったとして死体遺棄などの罪に問われた無職の女(35)については同2年6カ月を求刑した。
三木被告の弁護人は「殺害は幼少時に母親から肉体的、精神的虐待を受けたのが原因だ」として寛大な判決を求めた。
三木被告は裁判で、幼少時から性同一性障害の兆しがあったことなどを理由に母親から虐待を受けていたと主張していた。
名古屋の女性床下遺棄 検察側、懲役15年求刑−−弁護側は寛大判決求める (毎日・中部版 2005/02/10夕刊社会面)
◇弁護側は「PTSD」で寛大判決求める−−名古屋地裁公判
名古屋市中村区のアパート経営、三木美津留さん(当時46歳)が殺害され自室床下に埋められた事件で、殺人、死体遺棄などの罪に問われた長女で住所不定、無職、三木さやか被告(25)と交際相手で死体遺棄などの罪に問われた庄司陽子被告(35)の論告求刑公判が10日、名古屋地裁で開かれ、検察側は三木被告に懲役15年、庄司被告に懲役2年6月を求刑した。
弁護側は三木被告について「幼少期に母親から繰り返し虐待を受けたことが心的外傷後ストレス障害(PTSD)となり憎悪を募らせた。犯行は偶発的で反省している」と寛大な判決を求めた。また、庄司被告について「幼少期に受けた性的虐待が原因の解離性同一性障害(多重人格)で多数の人格が入れ替わり表れる。犯行時は別人格で記憶がない」と指摘。「責任能力に疑問があるが、本人が刑に服す意向」と述べ、執行猶予判決を求めた。判決言い渡しは3月24日。【加藤潔】
小説より奇なり…主犯は性同一性障害、共犯の恋人は多重人格 (夕刊フジ 2005/02/09)
(写真)小説より奇なり…主犯は性同一性障害、共犯の恋人は多重人格(写真提供 産経新聞社)
前代未聞の殺人・死体遺棄事件の裁判が10日、名古屋地裁で結審する。実母殺害の罪に問われた名古屋市の三木さやか(25)と、死体遺棄に協力した庄司陽子(35)の両被告。公判の冒頭で、さやか被告の「性同一性障害」が明らかにされていたが、公判の過程で“恋人”の陽子被告が「解離性同一性障害(多重人格)」であることも判明し、地元マスコミでは大騒動となっているのだ。
事件は、昨年3月29日朝、名古屋市中村区のアパート和室で寝ていた母親で三木美津留さん=当時(46)=を、長女のさやか被告が首を絞めて殺害。陽子被告と一緒に4月8日夜、アパート和室の床下に穴を掘って遺体を埋めた−というものだ。
事件から約4カ月後の7月になって、2人は逮捕。2人とも10月の初公判で起訴事実を認めていたが、まず検察側の冒頭陳述で明らかになったのが、さやか被告の性同一性障害だ。
「さやか被告は自ら公判で『保育園時代から自分が女であることに違和感があった』と告白している通り性同一性障害。自分を『ボク』と呼び、名前も『たつみ』と名乗っていた。それをとがめた美都留さんから小5まで暴力を受け、長年恨みを抱いていた。犯行当日は美都留さんへの買い物の依頼からトラブルになり、発作的に殺害に至った」(捜査関係者)
さやか被告は、高校3年のときにレズビアンの会合で、陽子被告と知り合い、事件当時は美都留さんが経営、居住するアパートの別室で同居していたという。
公判はその後、順調に回を重ねていったが、1月25日の第4回公判で行われた陽子被告の被告人質問で、今度は弁護側が陽子被告が「優子」など5つの人格を持つ「多重人格」であることを明らかにしたのだ。
法廷でも「弁護人らに聞くまで事件のことは知らなかった。人格は別ですが、体は1つなので私がやったことです」と陳述する陽子被告に続き、「死体遺棄をした」とする別人格の「優子」が登場。「『陽子』は心臓が弱いので、話せば負担になると思っていた。つらい思いをさせた」と述べるなどした。
「陽子被告が突然、顔つきも、話し方もまるで違う『優子』になり、『死体遺棄したのは私』と証言しました。陽子被告は、ほかにも『彩子』や外国人の『メアリー』ら、計5人の人格を宿しているから、びっくりです」(地元マスコミ関係者)
10日の公判では、検察側が論告求刑し、弁護側が最終弁論を行い、結審する見通しだが、地元マスコミの騒ぎにも、陽子被告の弁護人は「多重人格を理由に、心神喪失で無罪を主張するなど、争点にするつもりはない。被告人質問という機会で、『被告人にはこういう事情がある』ことを示しただけ」とそっけない。
専門家は、どうみるのか? 弁護士で作家の中嶋博行氏は「多重人格は、日本の刑事司法では医学上の問題とみなし、刑事訴訟法で減刑理由と定める『心神喪失』とは別問題とされてきた。幼女連続殺人事件の宮崎勤被告の公判でも指摘されたが、採用されなかった」と指摘。そのうえで「精神鑑定をせずに結審するのは疑問。今後の判例になり、将来起こりえる同様の公判も雑に行われる可能性がある」と憂慮しているのだが…。
公判で突然別人格 名古屋・中村の女性殺害、庄司被告 (中日 2005/01/25夕刊)
名古屋市中村区のアパート経営三木美津留さん=当時(46)=が昨年七月、自宅アパートの床下から遺体で見つかった事件で、殺人などの罪に問われた長女のさやか被告(25)と、交際相手の庄司陽子被告(35)の公判が二十五日、名古屋地裁であり、死体遺棄罪に問われた庄司被告の被告人質問が行われた。弁護側は庄司被告が「解離性同一性障害」であることを明らかにし、公判では「弁護人らに聞くまで事件のことは知らなかった」とする陽子被告自身に続き、「死体遺棄をした」とする別人格の「優子」が供述した。
庄司被告は、陽子と優子のほか「彩子」ら合わせて五人の人格を宿しているといい、まず陽子が死体を遺棄した時の状況について「分かりません」と述べた。しかし、「起訴事実を認めているね」との弁護人の質問には「(優子とは)人格は違うけど、同じ体なので記憶がなくても私がしたことです」と話した。
途中で突然、顔つきも話し方も違う優子に代わり、「初め(私が起こした)事件のことを陽子には話さなかったが、話せば心臓の弱い陽子の負担になると思った。一番穏やかな時に話そうと思った。つらい思いをさせた」と述べた。また、さやか被告が三木さんを殺害した理由については「分かりません」と語り「分かっていれば説得し、止めたと思う」と話した。
起訴状によると、さやか被告は昨年三月二十九日朝、アパート和室で寝ていた三木さんの首を絞めて殺害。庄司被告と共謀し、四月八日夜、和室床下に穴を掘って遺体を埋めた。
<解離性同一性障害> いわゆる多重人格。2つ以上の人格が交互に現れ、それぞれ独立した記憶、行動、好みを持った完全な人格となっている。1つの人格の言動を別の人格は記憶していないのが特徴。乳幼児期の虐待に関連があるとの議論が注目されている。
事件ファイル2004 (3) 名古屋中村・母親殺害など 虐待の記憶 心の傷に 『殺される子 うらやましい』 (中日・愛知県内版 2004/12/30朝刊)
【愛知県】「虐待事件を聞くと、子が殺されたケースばかりに関心がいく。虐待が続くより、殺されたほうがうらやましいかなと思う」
実の母親を殺したとして殺人罪などに問われている三木さやか被告(25)。今月初め、名古屋地裁の法廷で、満席の傍聴席を背につぶやいた言葉が耳に残っている。
七月二十五日、名古屋市中村区のアパート一階の床下から、同アパートの経営者女性(46)の遺体が見つかった。その二日前、県警は女性の預金を勝手に下ろした有印私文書偽造などの疑いで、同居していた長女の三木被告と交際相手の女(35)を逮捕。その後の調べで、三木被告は母を殺害し床下に埋めたと自供した。
短髪にスーツ姿、低い声で常に自分を「ボク」と呼ぶ三木被告。幼いころから性同一性障害であることを母に責められ、虐待を受けて育った。「ボクが悪い、といっては暴力を受けた。母の機嫌を損ねないようにといつも考えていた」
三木被告は、成長して一度は母の元を離れたが、交際相手の女と再び母が経営する実家アパートに戻った。それまで母を殺そうと思ったことは一度もなかったが、殺意はあることで突然わいた。
三月下旬、体調が悪かった三木被告の頼みに対し、母が自分の食べ物しか買ってこなかったことが許せなかった。翌朝、トイレに入った時、以前に虐待されトイレにこもっていた自分を母が無理やり引きずり出したことを思い出した。寝ていた母の首にコードを巻き付け、「どうして産んだの」と聞いた。母が自分を産んだことを後悔した昔の虐待当時の目をしていたように思え、夢中で絞めた−。
長い間、母との関係に疲れ、楽になりたかったという三木被告。公判では「逮捕されたことはとてもよかった。罪から逃れようとしても、苦しいだけ」と答えた。弁護人から母を殺したことへの思いを聞かれると、口にしたのは母への「愛」だった。「母をあやめたことで、本当は母のことを好きだという自分の気持ちに気づいた。今は純粋に、母がここにいないことを悲しく思う」
◇ ◇ ◇
(中略)
利害を超えて愛し、愛される強いきずなで結ばれたはずの親子関係が、「虐待」によって悲しい結末に転じるケースは後を絶たない。大人たちには、大きな宿題が残されたままだ。(加藤美喜)
(以下は抜粋)
【7月】
25日 名古屋市中村区でアパートを経営する女性(46)の遺体がアパート床下から見つかる。8月11日、女性の長女(24)と同居の女(34)を殺人などの容疑で再逮捕
「虐待の記憶、苦痛に」 名古屋の床下遺棄 長女、公判で心境語る (朝日・名古屋版 2004/12/03朝刊社会面)
名古屋市中村区で今年7月、アパートの床下から経営者の三木美津留さん(当時46)の遺体が見つかった事件で、殺人などの罪に問われた三木さんの長女で無職のさやか被告(25)の公判が2日、名古屋地裁(伊藤新一郎裁判長)であった。さやか被告は被告人質問で、幼少時から性同一性障害の兆しがあったことなどを理由に母親から虐待を受け、その記憶に苦しんできたことや犯行直前の心境などを明らかにした。
それによると、さやか被告は今年2月、実家に6年ぶりに戻ったが、過去に母から不登校を責められたり、うっぷんのはけ口として暴力をふるわれたりした虐待の記憶がよみがえり、「古い出来事なのに感情が押し追ってきて苦痛を覚えた」という。
殺害前の3月29日未明、トイレに入った時、以前に虐待を受け、トイレにこもっていた自分を母が引きずり出したことを思い出した。その直後、寝ていた母の寝室近くを通り、突然殺意が芽生えたとしている。
さやか被告は子供のころ、「望まれて生まれた子供ではない」と母から言われ、「存在を否定されて悲しかった」とも証言。コードで母の首を絞める際、「どうして生んだの」と聞いたといい、母が虐待当時と同じ目つきをしていたように見え、無我夢中で絞めたと語った。
名古屋・女性床下遺棄 被告「関係清算したかった」−−公判 (毎日・中部版 2004/12/03朝刊)
名古屋市中村区のアパート経営、三木美津留さん(当時46歳)が殺害され自室床下に埋められた事件で、殺人、死体遺棄罪などに問われた長女で住所不定、無職、三木さやか被告(25)の公判が2日、名古屋地裁で開かれた。被告人質問で三木被告は動機について「母との関係を清算して楽になりたかった」と述べた。
三木被告は保育園のころから登園拒否しており、注意する美津留さんから暴力を受けていたという。高校3年の時に家を出たが、犯行直前の今年3月、再び同居した。三木被告は「同居後、昔母から受けた暴力を思い出し恐怖心と屈辱感に襲われた」と話した。
起訴状によると、三木被告は3月29日朝、就寝中の美津留さんの首を電気コードで絞め殺害、床下に穴を掘って遺体を埋めた。【加藤潔】
虐待の記憶 ボクを追い詰めた 中村の母殺害 公判で娘『胸中』 関係に疲れ 望んだ終止符 (中日 2004/12/03朝刊)
「母との関係に疲れ、終止符を打とうと思った」。名古屋市中村区で三月下旬、実母を殺害し、自宅アパートの床下に埋めたとして殺人罪などに問われた三木さやか被告(25)の公判が二日、名古屋地裁であった。母から暴力を受けて育ったといい、被告人質問で、生い立ちや母美津留さん=当時(46)=殺害に至るまでの胸の内を明かした。
保育園のころ「男の子の列、女の子の列というように男女の区別のある中に放り込まれて居心地が悪かった」といい、通うのをいやがるようになった。それをきっかけに母の暴力が始まった。
自分のことを「ボク」と呼ぶ三木被告。「ボクが悪い、と言っては暴力を受けた。母の機嫌を損なわないようにといつも考えていた」。暴力は小学五年まで続いた。
高校卒業間際に、今回の事件で遺体を一緒に遺棄したとされる庄司陽子被告(34)と知り合った。二人で住むため家を出たが、数年後、再び美津留さんと住むように。だが、家に戻ってからは「古い出来事が自分に迫ってくるようになった」。
殺意は突然わいた。犯行前日の三月二十八日。「体の具合が悪く、母にスーパーへ買い物に行ってもらった。頼んだ物以外に適当にみつくろってと言ったのに、ほかにはなかった。母は自分のものは買ったのに。昔、体調を崩した時と同じだ」
それまで、殺そうと思ったことは一度もなかった。「疲れていて楽になりたかった。母との関係に終止符を打とうとしたのかもしれない。今は母がこの世にいないことを悲しく思う」
三木被告は最後に子どもの虐待について聞かれ、こう話した。「関心が向くのは子が殺されたケースばかり。虐待が続くより殺された方がいいかなと思う」
母殺害の起訴事実認める アパート経営女性の長女 (共同 2004/10/19)
名古屋市中村区のアパート経営者の女性が七月、自宅アパートの床下から遺体で見つかった事件で、殺人罪などに問われた長女の三木(みき)さやか被告(25)と、死体遺棄罪などに問われた友人の無職庄司陽子(しょうじ・ようこ)被告(34)の初公判が十九日、名古屋地裁(伊藤新一郎(いとう・しんいちろう)裁判長)であり、両被告は起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で、三木被告が幼少時から母親の暴力を受けていたと指摘。体調を崩して母親に食べ物を買ってくるよう頼んだ際、必要最小限しか買ってこなかったことなどで自分のことを心配していないと思い、昔の記憶がよみがえって嫌悪感を覚え、殺害に至ったとした。
起訴状などによると、三木被告は三月二十九日朝、アパート一階の和室で寝ていた母親の美津留(みつる)さん=当時(46)=の首を絞めて殺害、庄司被告とともに四月八日夜、美津留さんの遺体をアパート床下の土中に埋めた。両被告は美津留(みつる)さんの口座から現金二十五万五千円を不正に引き出した。
長女、交際の女 起訴事実認める 中村の母親殺害事件 (中日 2004/10/19夕刊社会面)
名古屋市中村区のアパート経営三木美津留さん=当時(46)=が自宅アパートの床下から遺体で見つかった事件で、殺人や死体遺棄などの罪に問われた長女の無職さやか被告(25)と、同被告の交際相手で無職庄司陽子被告(34)の初公判が十九日、名古屋地裁であり、両被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で「さやか被告は保育園や小学校の時に、自分の体が女であることに違和感を覚えた。学校などで女性扱いされるのが嫌で登校を拒否するようになったことで、三木さんから暴力を受けるようになり、反感を持つようになった」と指摘した。
アパート経営者殺害、長女ら罪状認める 名古屋地裁初公判 (読売・中部版 2004/10/20)
名古屋市中村区城屋敷町のアパート経営三木美津留さん(46)が自宅アパート床下から遺体で見つかった事件で、殺人、死体遺棄罪などに問われた三木さんの長女で住所不定、無職三木さやか被告(25)と、死体遺棄罪などに問われた同、無職庄司陽子被告(34)の初公判が19日、名古屋地裁(伊藤新一郎裁判長)であった。両被告とも起訴事実を全面的に認めた。
冒頭陳述で検察側は、三木被告が保育園に通っていたころから、自分が女であることに違和感を感じて登校拒否になり、そのことで美津留さんから暴力を受けるなどしたと指摘。犯行当日、美津留さんが自分のすししか買ってこなかったことから、幼少時に受けた暴力を思い出し、殺害を決意したことを明らかにした。
名古屋・女性床下遺棄 長女、初公判で起訴事実認める (毎日・中部版 2004/10/19夕刊)
◇「性別に違和感」「暴力に嫌悪感」
名古屋市中村区のアパート経営、三木美津留さん(当時46歳)が殺害され自室床下に埋められた事件で、殺人、死体遺棄罪などに問われた長女で住所不定、無職、三木さやか被告(25)の初公判が19日、名古屋地裁で開かれ、三木被告は起訴事実を認めた。三木被告と同居し死体遺棄罪などに問われた住所不定、無職、庄司陽子被告(34)も起訴事実を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、三木被告は小学生のころから自分の性別が女であることに違和感を感じ、女扱いされることが嫌で登校拒否になった。こうした生活態度を改めさせようとする母美津留さんから暴力を受けていたことや、母が妹の方をかわいがっているとの思い込みから、美津留さんへの反感を募らせ、高校3年の時に家を出て庄司被告と交際、同居を始めた。
三木被告は今年3月に再び美津留さんと同居することになったが、美津留さんの日ごろの言動や、美津留さんが自分のためだけにすしを買ってきたことをきっかけに、幼少時に受けた暴力の恐怖感、長女である自分への愛情が足りないという怒りや嫌悪感が高じて殺害を決意したという。
起訴状によると、三木被告は今年3月29日朝、中村区城屋敷町の美津留さん方アパートで、就寝中の美津留さんの首を電気コードで絞め殺害した。庄司被告と共謀して電気ドリルやセメントを購入し床下のコンクリートを削り穴を掘って4月8日夜、遺体を土中に埋めた。両被告は同月26日、美津留さんの預金25万円余を勝手に引き出した。
専門家によると、三木被告のように体の性別と心の性別に食い違いが生じ、何らかの障害や苦痛を感じる状態は「性同一性障害」とされる。7月に戸籍の性別変更を可能にする「性同一性障害特例法」が施行されたが、専門治療を行える医療機関は少なく、社会的な理解も十分に進んでいるとは言えないという。【北村和巳】
親子間の確執、動機に 中村区の床下殺人 長女、起訴事実認める (朝日・名古屋版 2004/10/19夕刊社会面)
名古屋市中村区で今年7月、アパートの床下から経営者の三木美津留さん(当時46)の遺体が見つかった事件で、殺人などの罪に問われた長女で無職のさやか被告(25)と、死体遺棄などの罪に問われた無職庄司陽子被告(34)の初公判が19日、名古屋地裁であった。罪状認否で両被告は起訴事実を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、さやか被告は小学校時代、女性であることに違和感を覚え、女性扱いされることを嫌がって登校拒否になった。それをとがめて暴力を振るう美津留さんへの恨みを募らせていったという。
検察側はさらに、さやか被告が今年3月末、体調が悪かったため、美浮留さんに飲み物などを買ってくるように頼んだ際の対応への不満が犯行のきっかけになったと指摘。さやか被告が過去の暴力や屈辱的な行為を思い出し、同月29日朝、美津留さんの首をコードで絞めて殺害に及んだとした。
経営者の長女 殺人で追起訴 アパート床下遺体事件 (朝日・名古屋版 2004/09/01夕刊社会面)
名古屋市中村区のアパートで、アパート経営者の三木美津留さん(当時46)の遺体が床下から見つかった事件で、名古屋地検は31日、三木さんの長女で無職さやか容疑者(25)=詐欺罪などで起訴=を殺人と死体遺棄罪で、さやか容疑者と同居していた無職女性(34)=同罪などで起訴=を死体遺棄罪で、それぞれ追起訴した。
Lesbian Duo Charged In Mother's Murder (365Gay.com 2004/08/17)
(Nagoya, Japan) A 24-year-old woman and her 34 year old lover have been charged in the murder of the 24 year old's mother.
46-year-old mother, Mitsuru Miki was strangled with an electric cord in her apartment on March 29. The duo hid the body in a hole that they dug in concrete under the floor using a drill the girlfriend had bought, police said.
The murder was discovered this week when Miki Sayaka attempted to withdraw cash from her mother's bank account. The lover, whose name has not been released, is facing charges connected with the attempted fraud and for her role in the killing.
Police said that Miki has confessed to the killing.
"I was at loggerheads with my mother because she has disciplined me strictly since my childhood. And she was opposed to me dating my friend," the Mainichi Shimbun reports she told police.
Miki started dating her 34-year-old girlfriend about nine years ago. After working as a hostess in Osaka and Nagoya, Miki began living in an apartment her mother owned in February this year.
Miki, however, left the apartment after her younger sister who lives in Chiba Prefecture filed a missing person's report with police in July over the disappearance of their mother.
The case bears eerie similarities to the killings of two sets of grandmothers in the US. In both cases lesbian teens enlisted the help of their girlfriends to commit the crimes. In Atlanta, a 15 year old suburban Atlanta, Georgia girl described as a cold blooded killer is accused of recruiting her 16 year old lover to help her murder her elderly grandparents. (story) And in Detroit a teen and her lover beat to death the grandmother of one of the girls (story).
詐欺罪など長女ら起訴 アパート床下遺体 (朝日・名古屋版
2004/08/14朝刊社会面)
名古屋市中村区のアパートで経営者の三木美津留さん(当時46)が床下から遺体で見つかった事件で、名古屋地検は13日、三木さんの長女のさやか容疑者(24)=殺人容疑などで再逮捕=と、同居していた無職女性(34)=死体遺棄容疑で再逮捕=を詐欺や有印私文書偽造などの罪で起訴した。
起訴状によると、さやか容疑者らは4月26日、名古屋市西区の信用金庫で三木さんの口座から25万5千円を引き出した。
両容疑者はこの金を、三木さんがいなくなったことを隠すため、三木さんに代わって光熱費などの支払いに充てたとみられていたが、同地検は詐欺罪などが成立すると判断した。
アパート遺体 「性同一性障害で確執」 殺人容疑 長女を再逮捕 (朝日・名古屋版 2004/08/12朝刊社会面)
名古屋市中村区のアパートで経営者の三木美津留さん(46)が床下から遺体で見つかった事件で、愛知県警は11日、三木さんの長女で無職のさやか容疑者(24)=有印私文書偽造・同行使、詐欺容疑で逮捕=を殺人と死体遺棄容疑で、さやか容疑者と同居する無職の女(34)=同=を死体遺棄容疑で再逮捕した。さやか容疑者は「親子間で確執があった」と容疑を認めているという。
捜査1課と中村署の調べでは、さやか容疑者は3月29日午前7時ごろ、和室で寝ていた三木さんの首を電気コードで絞めて殺害し、遺体を床下に埋めた疑い。女は床下のコンクリートを掘削する電気ドリルや土を掘るスコップ、壊したコンクリート部分を修復するためのセメントなどを購入し、さやか容疑者が遺棄するのを手伝った疑い。
さやか容疑者は、三木さんから性同一性障害について非難されるなどしたことから、「幼い頃からのトラウマがあった」といい、県警は動機について詳しく調べる。
突然の告白 父親も混乱
三木美津留さんが遺体で見つかった事件で、美津留さんの元夫で、殺人容疑などで再逮捕されたさやか容疑者の父親(48)が朝日新聞の取材に応じた。父親は、長女のさやか容疑者が小さい頃から「性同一性障害」で悩みを抱えていたことや、長い間、美津留さんと確執があったことを明らかにした。
現在は関西地方に住む父親は80年に離婚。さやか容疑者と次女(23)は美津留さんが引き取ったが、離婚後も連絡は取り合っていたという。
父親によると、98年ごろ、さやか容疑者から1枚のファクスが届いた。「私は同性愛者」と記されていた。突然の告白に「そうなの?」と返事するのがやっとだった。
00年9月、さやか容疑者が「性同一性障害」であると、美津留さんからも聞いた。耳慣れない言葉を、父親は受け入れられなかった。
その後、さやか容疑者は知人の女と同居。自らを「僕」と言い、男の名前を名乗った。美津留さんは「私がしっかり受け止めてやらないと」と話していたという。
一方、さやか容疑者は幼少の頃から、美津留さんとしばしば衝突。さやか容疑者は愛知県警などの調べに対し、「母親から、『化け物』とののしられたこともあった」と供述している。
性同一性障害に詳しい岡山県立岡山病院の中島豊爾(とよじ)院長は「精神的に孤立しやすく、治療に家族の理解や支援が必要。親がパニックになって絶縁状態にならないことが大切」と話す。
今年4月、父親のもとに同居の女から電話があった。「お母さんがいなくなった」
捜索願を出すよう言ったが、その後、さやか容疑者からは「ストーカーから逃れ、別の男性と一緒にいる」と報告があったという。
不審に思った次女の要請で警察官が自宅に入ろうとしたが、それも拒まれた。悪い予感はその4カ月後に現実になった。
キーワード 性同一性障害 体と心の性が一致せず、社会的、精神的に困難を抱えている状態。1万人から10万人に1人の割合でいると推定される。心の性にあわせた手術を受けた独身の成人で、子どもがいないことなどを条件に戸籍の性の変更を認めた「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律」が7月16日に施行。先月末現在、全国の家庭裁判所に計24件の申し立てがあった。
名古屋・中村の床下遺体 長女を殺人容疑で再逮捕 「交際反対され恨み」
(読売・中部版 2004/08/12朝刊)
◆遺棄容疑で知人の女も逮捕
名古屋市中村区城屋敷町のアパート経営三木美津留さん(46)が自宅アパート床下から遺体で見つかった事件で、愛知県警特捜本部は十一日、有印私文書偽造などの容疑で逮捕していた三木さんの長女で住所不定、無職三木さやか容疑者(24))を殺人、死体遺棄容疑で、さやか容疑者の知人の女(34)を死体遺棄容疑で、それぞれ再逮捕した。両容疑者とも容疑を認めているが、知人の女は精神に障害があり、刑事責任が問えるか、慎重に調べている。
調べでは、さやか容疑者は三月二十九日午前七時ごろ、自宅アパートで寝ていた三木さんの首を部屋にあった電気コードで絞めて殺害し、その後、知人の女とともに床下に穴を掘り、遺体を埋めた疑い。
両容疑者は、遺体を埋めるまで自室内で、約十日間放置していたが、においを隠すため、室内に大量の消臭剤を置くなどしていた。
調べに対し、さやか容疑者は「自分は性同一性障害で、服装や、言動も男性のように振る舞っていた」と話している。さらに、「母親に、幼少のころから厳しいしつけを受け、長い間、心の傷になっていた。知人の女性との交際にも反対され、恨みがあった」などと供述しており、同署で詳しい動機を追及している。
さやか容疑者と知人の女は、九年ほど前から交際を始め、名古屋市内や大阪府内を転々としていたが、今年二月から、三木さん方に同居していた。
両容疑者は殺害後、名古屋市内の金融機関で三木さん名義の預金通帳と印鑑を使い、現金約二十五万円を引き出したとして、有印私文書偽造などの容疑で、先月二十三日逮捕された。
写真=三木さやか容疑者
「しつけがトラウマに」 名古屋の母親殺害で長女 (共同 2004/08/11)
名古屋市中村区のアパート経営者三木美津留さん(46)が7月、自宅アパートの床下から遺体で見つかった事件で、中村署捜査本部は11日、殺人と死体遺棄の疑いで長女さやか容疑者(24)=詐欺容疑などで逮捕=を、死体遺棄の疑いで友人の無職女(34)=同=をそれぞれ再逮捕した。
さやか容疑者は動機について「母に幼いころから厳しくしつけられ、トラウマ(心的外傷)になっていた」と供述、2人とも容疑を認めている。2人は約9年前から親しく交際していたが、三木さんに反対されていた。
捜査本部は、母親と緊張関係にあったさやか容疑者が、食事の内容などささいなことから不満を爆発させ、殺害に及んだとみて追及している。
調べでは、2人は三木さん方の2階に住み込んでいたが、さやか容疑者は3月29日午前7時ごろ、1階で寝ていた三木さんの首を電気製品のコードのようなもので絞めて殺害。遺体の処理について無職女と相談し、殺害から10日前後にアパートの床下を掘り、遺体を埋めた疑い。(共同通信)
母親殺害容疑、長女再逮捕 名古屋・床下から遺体事件 (asahi.com 2004/08/11)
名古屋市中村区のアパートで経営者の三木美津留さん(46)が床下から遺体で見つかった事件で、愛知県警は11日、三木さんの長女で無職のさやか容疑者(24)=有印私文書偽造・同行使、詐欺容疑で逮捕=を殺人と死体遺棄容疑で、さやか容疑者と同居する無職の女(34)=同=を死体遺棄容疑で再逮捕した。さやか容疑者は「親子間で確執があった」と容疑を認めているという。
捜査1課と中村署の調べでは、さやか容疑者は3月29日午前7時ごろ、和室で寝ていた三木さんの首を電気コードで絞めて殺害し、遺体を床下に埋めた疑い。女は床下のコンクリートを掘削する電気ドリルや土を掘るスコップ、壊したコンクリート部分を修復するためのセメントなどを購入し、さやか容疑者が遺棄するのを手伝った疑い。
さやか容疑者は、三木さんから性同一性障害について非難されるなどしたことから、「幼い頃からのトラウマがあった」といい、県警は動機について詳しく調べる。
(08/11 19:22)
名古屋・女性床下遺棄 殺人容疑で、長女を再逮捕へ−−知人の女も遺棄容疑で (毎日・中部版 2004/08/11夕刊)
名古屋市中村区のアパート経営、三木美津留さん(当時46歳)が殺害され自室床下に埋められた事件で、愛知県警中村署特捜本部は11日午後、いずれも詐欺容疑などで逮捕した三木さんの長女で住所不定、無職、さやか容疑者(24)を殺人と死体遺棄容疑で、知人の女(34)を死体遺棄容疑で再逮捕する。
調べでは、さやか容疑者は3月下旬以降、三木さんを殺害した疑い。知人の女は三木さんの自室床下に遺体を遺棄した疑いが持たれている。
これまでの調べで、遺体が見つかった床下の土台のコンクリートは一度割られ、遺体が埋め込まれた後、再度、セメントを流し込む工作がしてあったが、2人が今年春にセメントを購入していたことが分かっている。
また、3月下旬以降、連絡が取れないことを不審に思って三木さんの携帯電話に電話やメールをしてきた千葉県内に住む二女(23)に、さやか容疑者は「私も母を捜している」と話すなど特捜本部は三木さんの生存を装っていたとみている。
さやか容疑者と知人の女は、今年2月から7月上旬まで三木さんが住むアパートの部屋で生活していた。2人は三木さんが行方不明となった後に名古屋市内の銀行で三木さんになりすまして現金約25万円を引き出したとして、7月23日に詐欺などの容疑で逮捕された。
Lesbian fraudsters charged over mother's murder (Mainichi Daily News 2004/08/12)
NAGOYA -- A 24-year-old woman, under arrest for fraudulently withdrawing cash from her dead mother's bank account, has been accused of murder, police said.
Miki Sayaka's lesbian lover, who is also under arrest in connection with the fraud, has also been served a fresh arrest warrant for abandoning the mother's body.
Miki reportedly has admitted to the murder allegations by saying, "I was at loggerheads with my mother because she has disciplined me strictly since my childhood. And she was opposed to me dating my friend."
Miki strangled her 46-year-old mother, Mitsuru Miki, with an electric cord at the mother's apartment in Nagoya's Nakamura-ku on March 29. She hid the body in a hole that she dug in concrete under the floor using a drill her girlfriend had bought, officers said.
Miki started dating her 34-year-old girlfriend about nine years ago. After working as a hostess in Osaka and Nagoya, Miki began living in an apartment her mother owned in February this year.
Miki, however, left the apartment after her younger sister who lives in Chiba Prefecture filed a missing person's report with police in July over the disappearance of their mother.
But the police arrested Miki and her girlfriend on July 23 for withdrawing cash from the mother's account. (Mainichi Shimbun, Japan, Aug. 12, 2004)
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Body found under floor suspected to be missing mom
殺人で長女ら再逮捕へ 名古屋・中村の床下変死 (中日 2004/08/11夕刊)
名古屋市中村区のアパート経営者三木美津留さん(46)が自宅アパート床下から遺体で見つかった事件で、中村署の特捜本部は十一日、三木さんの口座から預金を引き出した有印私文書偽造などの疑いで既に逮捕している、三木さんの長女さやか容疑者(24)と、同容疑者の交際相手の本籍愛知県瀬戸市、無職女(34)の二人を、殺人と死体遺棄の疑いで再逮捕する。女は精神障害者の認定を受けており、特捜本部で動機などを調べている。
調べでは、両容疑者は三月下旬、アパートで同居していた三木さんを殺害し、遺体を自室の床下の土中約九十センチに埋めた疑い。首を絞めて窒息死させた可能性が高い。
二人は、千葉県に住む三木さんの二女(23)が七月に捜索願を出したころに姿を消し、逮捕時は名古屋市内のホテルにいた。不自然な行動が多く、特捜本部で殺害への関与を調べていた。
二人は五、六年前から交際し、三月上旬から三木さん方に移り住んでいた。殺害後の四月二十六日に、名古屋市内の金融機関で三木さんの預金通帳と印鑑を使い、三木さんの名前をかたって現金約二十五万円を引き出しており、七月二十三日に逮捕されていた。
アパート遺体 長女、殺人容疑で再逮捕へ 同居女性遺棄容疑 「虐待など恨み」 (朝日・名古屋版 2004/08/11夕刊社会面)
名古屋市中村区城屋敷町2丁目、アパート経営、三木美津留さん(46)が同所の床下から遺体で見つかった事件で、愛知県警は、三木さんの長女のさやか容疑者(24)=有印私文書偽造,同行使、詐欺容疑で逮捕=が、三木さんを殺害し、遺棄した疑いが強まったとして、11日午後にも殺人と死体遺棄容疑で再逮捕する。さやか容疑者と同居する無職の女(34)=同=は、さやか容疑者が遺体を地下に埋める際の工具などを買いそろえたなどとして、死体遺棄容疑で再逮捕する。
捜査1課と中村署の調べによると、さやか容疑者は3月下旬、三木さんの部屋の和室で、電気コードで首を絞めて殺害。同居の女が買ってきた電気ドリルで床下のコンクリートを削って穴を掘り、三木さんの遺体を埋めた疑い。
さやか容疑者は容疑を認めており、「幼少時から自らが性同一性障害であることを責められたり、虐待されたりしていた」と供述。これらへの恨みが積もった末に殺害に及んだとみて、動機を詳しく調べている。
さやか容疑者は、三木さん殺害後、穴を掘り終わるまでの約10日間、遺体を和室に放置。遺体のにおいが外に漏れるのを防ぐために、大量の消臭剤を部屋に置いたり、窓を目張りしたりするなどしていた。
さやか容疑者らは、三木さんの預金口座から本人になりすまして現金を引き出したとして、7月23日、詐欺容疑などで逮捕された。しかし、引き出した金は、三木さんの行方不明を隠すため、三木さんに代わって光熱費などの支払いに充てていたことなどから、名古屋地検は同容疑などについては処分保留にするとみられる。
(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは三年(注)以上の懲役に処する。
(注) 05年1月1日からは「五年」。ただし、当事件は改正前のため、変更前の規定が適用される。以下も同じ。
(死体損壊等)
第百九十条 死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。
(懲役)
第十二条 懲役は、無期及び有期とし、有期懲役は、一月以上十五年(注)以下とする。
2 懲役は、監獄に拘置して所定の作業を行わせる。
(注) 05年1月1日からは「二十年」。
(有期の懲役及び禁錮の加減の限度)
第十四条 有期の懲役又は禁錮を加重する場合においては二十年にまで上げることができ、これを減軽する場合においては一月未満に下げることができる。(注)
(注) 05年1月1日からは第十四条は以下のように変更。
(有期の懲役及び禁錮の加減の限度)
第十四条 死刑又は無期の懲役若しくは禁錮を減軽して有期の懲役又は禁錮とする場合においては、その長期を三十年とする。
2 有期の懲役又は禁錮を加重する場合においては三十年にまで上げることができ、これを減軽する場合においては一月未満に下げることができる。
(心神喪失及び心神耗弱)
第三十九条 心神喪失者の行為は、罰しない。
2 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
(併合罪)
第四十五条 確定裁判を経ていない二個以上の罪を併合罪とする。ある罪について禁錮以上の刑に処する確定裁判があったときは、その罪とその裁判が確定する前に犯した罪とに限り、併合罪とする。
(併科の制限)
第四十六条 併合罪のうちの一個の罪について死刑に処するときは、他の刑を科さない。ただし、没収は、この限りでない。
2 併合罪のうちの一個の罪について無期の懲役又は禁錮に処するときも、他の刑を科さない。ただし、罰金、科料及び没収は、この限りでない。
(有期の懲役及び禁錮の加重)
第四十七条 併合罪のうちの二個以上の罪について有期の懲役又は禁錮に処するときは、その最も重い罪について定めた刑の長期にその二分の一を加えたものを長期とする。ただし、それぞれの罪について定めた刑の長期の合計を超えることはできない。
(共同正犯)
第六十条 二人以上共同して犯罪を実行した者は、すべて正犯とする。
(酌量減軽)
第六十六条 犯罪の情状に酌量すベきものがあるときは、その刑を減軽することができる。
(法律上の加減と酌量減軽)
第六十七条 法律上刑を加重し、又は減軽する場合であっても、酌量減軽をすることができる。
(法律上の減軽の方法)
第六十八条 法律上刑を減軽すべき一個又は二個以上の事由があるときは、次の例による。
一 死刑を減軽するときは、無期の懲役若しくは禁錮又は十年以上の懲役若しくは禁錮とする。
二 無期の懲役又は禁錮を減軽するときは、七年以上の有期の懲役又は禁錮とする。
三 有期の懲役又は禁錮を減軽するときは、その長期及び短期の二分の一を減ずる。
四 罰金を減軽するときは、その多額及び寡額の二分の一を減ずる。
五 拘留を減軽するときは、その長期の二分の一を減ずる。
六 科料を減軽するときは、その多額の二分の一を減ずる。
(法律上の減軽と刑の選択)
第六十九条 法律上刑を減軽すべき場合において、各本条に二個以上の刑名があるときは、まず適用する刑を定めて、その刑を減軽する。
(端数の切捨て)
第七十条 懲役、禁錮又は拘留を減軽することにより一日に満たない端数が生じたときは、これを切り捨てる。
(酌量減軽の方法)
第七十一条 酌量減軽をするときも、第六十八条及び前条の例による。
(加重減軽の順序)
第七十二条 同時に刑を加重し、又は減軽するときは、次の順序による。
一 再犯加重
二 法律上の減軽
三 併合罪の加重
四 酌量減軽