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新着情報 February 2003
updated 2003/03/02
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Justice Minister promises to cooperate on
amending family registration law in order
to change sex
戸籍法改正へ議員立法支援 性同一性障害で法相 (共同 2003/02/27)
森山真弓法相は二十七日午前の衆院予算委員会分科会で、性同一性障害を理由に戸籍の性別訂正を可能とする戸籍法の改正を求める意見が強まっていることに関連し「できるだけ早く関係者の意向に沿うという意味では、議員が(法改正に向けて)努力するのが早い。法務省としても手伝いたい」と述べ、議員立法の動きを前向きに支援する考えを示した。
法相は「特定の方にとっては非常に深刻な問題だが、一般の人々はまだ十分に理解していないと思う。国民的議論の動向を十分に踏まえ、幅広く真剣に検討していかなければならない」と強調、法務省内で非公式な勉強会を発足させていることを明らかにした。民主党の家西悟氏の質問に答えた。
性同一性障害者の戸籍変更「議員立法なら協力」 法相 (朝日 2003/02/27)
心と体の性が異なる性同一性障害が心の性に合わせて戸籍上の性別を変更できるようにする法整備について、森山法相は27日、議員立法の動きがあれば協力するとの考えを明らかにした。この問題では、与野党の議員による立法化の動きが加速化している。
法相は同日の衆院予算委員会で、政府による戸籍法などの改正は「すぐには難しい」と述べたが、当事者が抱える深刻な状況は認め「(議員立法の動きがあれば)お手伝いしたい」と答弁した。
戸籍上の性別は家裁が許可すれば変更できるが、法務省によると、性同一性障害を理由としたケースは80年の一例を除き認められていない。
長男から次女への性別変更を求めたものの、一、二審とも却下され、異議を申し立てた問題では、00年の東京高裁の抗告審が「戸籍法の分野だけでなく将来の社会のあり方などについて検討が必要で、立法にゆだねられるべき問題だ」としていた。 (19:02)
衆議院TV・ビデオライブラリーより
衆議院予算委員会第三分科会 2003/02/27
質問者 家西悟さん(民主党・無所属の会)
応答者 森山眞弓法務大臣ほか
タイミング 58:25〜約31分
Real 150kbbs(ブロードバンド向け)
Real 28.8kbps(ナローバンド向け)
Windows Media 150kbps(ブロードバンド向け)
Windows Media 28.8kbps(ナローバンド向け)
Kobe Shimbun Newspaper features GID's torment
連載・ともしび 第11話−告白の手紙
耳元で姉が…「お父さん、分かってくれたで」
(神戸新聞 2003/02/26)
寒風を切って、徹也さん(28)のミニバイクが坂道を駆け上がります。外灯にほのかに照らされた団地の前でエンジンを止め、徹也さんは、黄色い明かりが漏れる五階のベランダを見上げて、大きく深呼吸しました。
「ただいま」
玄関で、姉の美咲さん(32)の靴が目に入りました。美咲さんは結婚して別に住んでいるのですが、この日は徹也さんが頼んで来てもらったのです。洗面所で手を洗っていると、美咲さんが耳元でささやきました。
「手紙、読んでもらったから。お父さん、分かってくれたで」
徹也さんは両親の「二女」として生まれました。でも幼いころから「自分は男だ」と思っていました。身体上の性と精神上の性が一致しない性同一性障害です。同じ悩みを持つ人と交わる中で、徹也さんは「本当の自分を生きよう」と決意しました。
まず、美咲さんと母の佳枝さん(60)に告白しました。美咲さんは悩みを理解し、力になることを約束してくれました。
でも、父の一雄さん(62)には、どうしても告白することができませんでした。
四十年以上、鉄工所で働いてきた父。仕事は三交代勤務でした。遊んでもらったり、どこかへ連れて行ってもらった思い出はありません。気に入らないことがあればすぐカッとなり、大声で怒鳴ることもたびたび。こわばった空気の中で、父の顔色をうかがいながら過ごすというのが、一家の日常だったのです。
自分自身の性を生きるためには、その父に告白しなければなりません。「娘」が、「息子」だということを。
徹也さんは「分かってくれないだろう」と思いながらも、気持ちだけは伝えたいと自室のパソコンに向かいました。
「迷いながらこれを書いています。今まで言う機会もなく、そんな勇気もなく生きてきた、本当に言いにくい話です。私は性同一性障害です。物心のついた三歳のころから現在まで、自分の身体の性に強い違和感を持って生きてきました。精神的には完全な男性だと断言します」
くもった窓の外は、いてつく冬の夜です。寝静まった家にキーボードの音が響きます。
「でも、肉体的に女性であることは事実です。そのため私の人生は苦渋に満ちたものであり、自殺を考えたことも一度や二度ではありません。現在、大学病院の精神科に通院し、形成クリニックで男性ホルモンの注射を打っています。最終的には性別適合手術を受けるつもりです」
「長い間、自分を頭のおかしい人だと思っていました。二十年以上だれにも本当のことを言えず、自分を偽り演技して生きてきました」
一雄さんに手紙で告白した日、徹也さんは美咲さんに、アルバイトで家を出ている間に手紙を渡してもらうよう、頼んでいました。
手を洗って居間に入りました。食卓にはいつもと変わらない母の手料理が並んでいます。父は黙ってビールをコップに傾けていました。
席に座った徹也さんは、何を話せばいいのか分からず、ありきたりな家族の会話にうなずいていました。
「あの手紙やけどな」。一通り食事が終わって一雄さんが切り出しました。照れくささを酔いに紛らわせるような、とつとつとした口調でした。
「親として気付いてやれんで、ほんまにかわいそうやった。わしにできることやったら、何でもしてやる」
そう言って、またコップにビールを注ぎました。そんな父の姿が、徹也さんの目に涙でぼやけて映りました。
徹也さんは手紙の最後にこうつづりました。
「私は真実を告白しました。しかし手術をして肉体的に男性になっても、改名して男性の名になっても、私が父の子であることに変わりはありません。私は決して変わらないし、このままの私であることを誓います。私は普通に、人並みに生きていきたいだけなのですから。どうか私を認め、理解してくれることを願います」
それから二年がたちました。徹也さんは男性として暮らしています。
一雄さんは定年退職しました。家族にとって怖い存在であることに変わりはありません。
それでも、徹也さんにはあの日以来、その背中が特別なものに見えるのです。
=文中仮名=(森本尚樹)
Junior high school student's essay on GID
第22回全国中学生人権作文コンテスト入賞作品
全国中学生人権作文コンテストは、次代を担う中学生に家庭生活や学校生活等の体験などを基に作文を書いてもらうことにより、人権尊重の理念を正しく理解し、豊かな人権感覚を身につけてもらうことを目的として毎年おこなっています。
22回目の本年度は、群馬県内75の中学校から12,530編の作品が応募されました。
作品は「いじめ」に関するものが約3割を占め、また、「障害のある人に関するもの」「環境問題」「差別問題一般」を扱ったものも多く、いずれも中学生らしい感覚で物事を捉え、自分自身の問題として真剣に考えていこうとする意欲がうかがわれる内容となっています。
前橋地方法務局長賞
「 一人の人間として 」 群馬大学教育学部附属中学校 田邊恵子
私は「女」です。だから当たり前のようにスカートをはいたり、髪の毛を伸ばしたり、この十五年間を「女」として生きてきました。「女の子には赤いランドセル」「女の子は家の中で人形遊び」といった勝手な常識にも、何の違和感を感じませんでした。ましてそれに反する人たちを違う目で見ていました。
しかし、ある事実を知って自分の考えが本当に正しいのか、疑問に思うようになったのです。それは「性同一性障害」について。これは心と体の性別が一致しない、という先天的なものです。今の医学ではなぜそうなってしまうのか、まだ解明されていません。今年の春放送されたドラマにより詳しく知ることができました。その後、ある競艇選手が改名し、女子選手から男子選手へと転換したということをニュースで知りました。
初めてその事実を聞いたときは、ただ同情するだけでした。本当の自分を押し殺し生きていく苦しみ、誰にも理解されず、まるで闇の中のような孤独感・・・。そして心の奥底には、「自分は今の自分で良かった。」という気落ちを抱いていました。
しかし、そんな思いはただの独り善がりにすぎなかったのです。実際、あの競艇選手は生き生きとレースで活躍しています。自分の中で何かが吹っ切れたように、第二の人生に真っ向から挑んでいる姿がありました。そこに「男」としてだけではなく、「一人の人間」としての大きさを感じました。そして、「男」と「女」の間に、大きな壁を作っていた自分に気付いたのです。
人間とは生物上で「男」と「女」の二つに分類されています。そして社会上では、男は外で仕事をし、女は家事をする、といった仕来りが古くから確立されてきました。私はそんな家庭が一番安定していて円満だ、とばかり思っていました。しかし、その「男」と分類される人たちの中には、力仕事が苦手であったり、かえって「女」と分類される人たちの中に、社会に貢献できる才能を秘めている人がいるかもしれません。人それぞれ素質を持っているからこそ、私たちは「一人の人間」として輝けるのです。
今年になり、「公民」という新しい分野を学習することになりました。その中で「女性の社会進出」について調べる機会がありました。世間から脚光を浴びる女性たち、しかしその裏にはたくさんの問題がありました。育児や介護の問題、離婚率の増加など、女性の社会進出が進むにつれ、それらの問題は大きくなっていました。今の世の中には、まだ古い仕来りが根強く残っていることを実感しました。そんな中でも、自分らしく生きようとしていく女性たちがいます。もっとこの世の中が、それぞれの輝ける場になることを願っています。私たち若者のためにも、この現状を変えていかなければいけない、と思い知らされました。
しかし、今の世の中では援助交際や売春といった、「性を売る犯罪」を犯してしまう女の子たちがいます。「女」という特権を利用し、お金や快楽のためだけに自分を捨ててしまっているのです。誰もがそうとは限らないのに、「女」とは、特に若い女の子とはそういうものだ、という印象をみんなに植えつけてしまいます。そんな犯罪が存在する限り、「男女平等社会」は訪れないと思います。無神経な思いが、この世の中を留めてしまっているのです。自分の体だけで生きていくのではなく、自分の全てを懸けて生きていくべきだ、と私は強く思います。そして、自分の性に苦しむ人たちのためにも、人間性を磨いていける未来を築いていかなければなりません。
私は今まで自分を物事の基準としていました。そして、何かの定義に当てはめていました。きっと私と同じような考えをしている人がたくさんいると思います。そんな考えが何人もの人たちを苦しめていることに、今になって気付きました。それぞれが自分を持っていることが素晴らしい、そう思えるようになりました。しかし、「男」にとって「女」は、「女」にとって「男」は、とても大切な存在です。支え合いながら生きてきたからこそ、私たちがいるのです。ただがむしゃらに「男女平等社会」を叫べば良いわけではありません。「男女」が協力し合い、少しずつ明るい未来を目指していけば、きっと「平等社会」は切り開けるはずです。その先に自分が「一人の人間」として輝けることを、信じています。
GID person stands for a new member of local
assembly
「性同一性障害」公表して区議選出馬へ 東京・世田谷のAさん (読売・都民版 2003/02/28朝刊)
◆動かねば 社会動かぬ
心と体で性が一致しない「性同一性障害」と診断された世田谷区(中略)のAさん(35)が、四月の統一地方選で実施される同区議選に、この障害の当事者であることを公表して出馬することを決め、二十七日朝、同区豪徳寺の小田急線豪徳寺駅前で社会的弱者の救済などを訴えた=写真=。
Aさんは戸籍上は男性だが、幼い時から自分が男性であることに違和感を持ち続け、一九九八年に性同一性障害と診断された。
昨年まで戸籍上の性を隠して都内の出版社に勤務する傍ら、同障害の当事者たちでつくる団体に所属し、戸籍の性別訂正を認める法制度の確立などを訴える活動に参加してきた。
出馬の理由についてAさんは、「当事者自身が政治の場に出ていかなければ何も変わらないと考えた」と話している。区議選には無所属で臨む。
性同一性障害者が世田谷区議選に立候補へ (朝日 2003/02/26)
今春の統一地方選・東京都世田谷区議選に、性同一性障害の当事者であるAさんが25日、立候補する意向を固めた。性同一性障害をめぐっては、当事者たちでつくる市民団体が、戸籍の性別訂正を実現するための法整備などを求め、国会議員らに要望活動している。Aさんは「当事者が政治の場に加わることで、さらに社会の理解や認知を広めたい」と話している。
Aさんは戸籍上は男性だが、98年に医療機関で性同一性障害と診断され、同区内で女性として暮らしている。過去の職場や近所の人にはこれまで、こうした事実を明らかにしてこなかった。
だが、性別訂正の運動に参加する中で、この問題を広く訴えようと、自らの姿や過去を明らかにしたうえで区議選に出る決意をしたという。
戸籍上は男性であると公表して選挙運動を進めるが、当選すれば女性議員として区議会への出席を求めたいとしている。Aさんは「性同一性障害の当事者の問題だけでなく、私たちと同じように国や自治体に声や思いが届かず、苦しんでいる人たちの触媒として働きたい」と話している。
New "Moving Group" of GID people petitioned justice and administrative ministers
性同一性障害者に配慮を 法相、総務相に法整備求める
党小委員会 (公明党デイリーニュース 2003/02/22)
(山本蘭さんの日記)
昨日のお昼、公明党の浜四津敏子参議院議員、松あきら参議院議員をはじめとする性同一性障害小委員会のメンバーが法務大臣および総務大臣を訪ね、性同一性障害に関する申し入れを行いました。
これには、GID当事者が数名同行し、法務大臣、総務大臣へ直接GID当事者の被っている不利益や社会環境の不備を訴えることができました。(ひょっとしたら、日本で初めて?)
森山眞弓 法務大臣の話
内容はよくわかった。関係省庁とよく相談をし、どのような対応が可能かよく検討したい。
片山虎之助総務大臣の話
性同一性障害が病気であることは知らなかった(をいをい・・)。
ただ、多くの問題は法律で定められており、法改正には先生方(議員のことを指す)ののご助力が必要だ。総務省として何ができるか、まずはよく勉強させて欲しい。
法務大臣は国会の大臣控え室で面会したため、人数が入ることができず、議員のお話が終わった後に当事者が招き入れられてお話しをしただけなので、本当に時間がありませんでしたが、総務大臣は総務省に訪ね、大臣室での面談のため約15分間議員の話や当事者の話を熱心に聞いてくださいました。
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性同一性障害に関する申し入れ書
日本精神神経学会が一九九七年五月二八日に発表した「性同一性障害に関する答申と提言」に基づくガイドラインに沿って、一九九八年に埼玉医科大学で国内初の性別適合手術(性転換手術)が行われて以来、現在までに、判明しているだけでも同手術数は二一件にのぼっています。推定患者数は約二六〇〇名と報告されていますが、実際には、その一〇倍以上存在すると言われています。その後、性同一性障害に対する国民の認識は、かなり進んできましたが、まだ、日本の社会では正しく理解されているとは言えません。
合法的に性別適合手術を受けた場合にも、家庭裁判所において、戸籍上の名前の変更は認められているものの、性別記載の変更は未だ認められていません。
現行の戸籍法一一三条のもとでは、審判による戸籍上の性別記載の変更の許可が困難であるというのが司法の判断です。そのために結婚、パスポートの申請および使用、選挙の投票など基本的な権利の行使にすら、支障を生じているのが現状です。
このような中で、地方自治体において性同一性障害者への偏見、差別をなくすために印鑑証明書等から性別記載を削除するところが複数にのぼっています。
人権擁護の始点から、このように性同一性障害で悩んでいる人の人権保障のため、政府に対し、次の措置を速やかに講ずるよう強く要請します。
記
一、医学的見地から的確に性同一性障害と認定された人が、適正な手続きのもと戸籍上の性別変更を行えるよう戸籍法一一三条の改正などの立法措置を講ずること。
二、公職選挙法第二〇条「選挙人名簿記載事項」からの「性別」削除など、公文書において不要な性別記載削除の立法措置をとること。
三、地方自治体に対し、印鑑登録証明書等における性別記載をしない措置を講ずるよう周知を図ること。
右、要請します。
二○○三年二月二一日
公明党
性同一性障害小委員会
法務大臣
森山眞弓 殿
(総務大臣)
( 片山 虎之助 殿 )
Nihonkai Shimbun Newspaper features GID person's essays and stories
こどもニュース 性同一性障害 体の性別に強い違和感 (日本海新聞 2003/02/15)
手術後も戸せきは不変
自分の体の性別に強い、違和感(いわかん)を持つ「性同一性障害」。重くなると、体の性別を心の性別に合わせる手術が必要で、この性転かん手術を受ける人が増えている。
ところが、体の性別が変わっても、身分証明書の基になる戸せきの性別は変こうが認められていない。結こんもできない当事者は、改善を求めている。
たとえば、男性のあなたは、スカートをはいて生活することができるだろうか。女性のあなたは、ズボン姿で男友達と一しょに男子トイレに入れるだろうか。
性同一性障害の人たちは、そんな苦しみを毎日体験している。物心ついたころから自分は男性と信じているのに、性器など体は女性だったり、思春期にひげがはえてくる男性の体がいやでたまらず、女性になることをいのり続けたり。
だけにも思いを打ち明けられず、体の性別で生きることを強いられる。ある当事者は「ずっとぬいぐるみを着ているみたい」と表現する。
こうした性同一性障害の原因は、生まれる前のホルモンの異常などが疑われているが、はっきりしない。ただ、精神的な治りょうでは治らないため、体の性別を変える手術が行われるようになった。日本でも五年前から、医学界の承認を得た性転かん手術が始まっている。
このうち、埼玉医大で女性から男性への手術を受けた当事者をふくむ六人が一昨年、戸せきの性別の変こうを各地の家庭裁判所にいっせいに申したてた。体が変わっても、戸せきが元のままだと、結こんできないし、パスポートや健康保険証の性別も変わらず、トラブルになりやすいからだ。ある当事者は「あらゆる基本的人権が保障されていない」とうったえる。
しかし、東京家裁などはすでに三人について申し立てを退けた。「戸せきの性別は生まれた時点の性器などによって決まるので、後で性転かん手術を受けても変えられない」というのが主な理由だ。
これに対し、当事者は「医学的に認められた性別が、法律上認められないのはおかしい」などと反発。裁判とへい行して、性同一性障害としん断された場合、特別として戸せきの性別を変こうできる制度をつくるよう求めて運動している。
右上写真:戸せきの性別変更を可能にするよう国会議員に要せいする性同一性障害の当事者ら=東京都千代田区
左下写真:性同一性障害に関する本も近年増えている
真実の性を求めて (性同一性障害者の手記) (日本海新聞 2003/02/13〜 12回連載)
性同一性障害――戸籍の性別訂正に道を (朝日・社説 2003/02/16)
想像してみよう。もし住民票や保険証、パスポートに自分の性別とはちがう性別が書かれていたら、何が起きるか。
就職のとき問題になる。病院では診察が受けにくい。空港の出入国審査の窓口で係官ともめる。さまざまなトラブルに見舞われるにちがいない。
少なからぬ人がそういう苦痛を現実に味わっている。心の性別と身体の性別が食い違うGID、性同一性障害の人々だ。
日本精神神経学会が定めた基準に沿って、医療機関でGIDと診断された人は千人を超える。98年、埼玉医科大学が国内最初の性別適合(性転換)手術に踏み切って以来、これまでに20人ほどが同大と岡山大学で手術を受けた。
なお多くの人がホルモン療法やカウンセリングを受けながら手術を待っている。
肉体的にも経済的にも大きな負担に耐えて心にかなった性に移行した人たちは、ほとんどが以前より精神的に安定した生活を送っている。
最近では、GIDの診断があれば、家庭裁判所で比較的簡単に名前の変更も認められるようになった。
その彼らの前に大きな壁がなお立ちはだかっている。戸籍上の性別だ。
住民票や保険証など公的な書類に記された性別は、出生時に戸籍に記載される「長男」「長女」などの続き柄に基づく。
戸籍の性別を直したい。一昨年5月、手術を受けたGIDの6人が、各地の家裁に申し立てをした。戸籍法は、戸籍の記載に「錯誤」がある場合は家裁の許可を得て訂正を申請できるとしているからだ。
ところが、このうち3人の申し立てが昨年末までにたてつづけに却下された。染色体から見て出生時の生物学的な性別の判断に誤りはなく、「錯誤」には当たらないというのが理由だ。
体や名前を変えることは認めたのに、戸籍の性別の訂正を許さないというのは理不尽ではないだろうか。
1月末には、GIDの人々らが法制度の見直しを求めて会を結成し、運動に立ち上がった。
欧州や米国では70年代から80年代にかけて、性別訂正のための法整備が進んだ。日本と同じような戸籍制度をもつ台湾や韓国でも、裁判所が人権という視点に立って柔軟に訂正を認める例が増えている。
科学や医学の進歩は、人間の心についても思いがけない発見をもたらしてきた。GIDのように、新たにわかった困難を抱えている人たちの権利を守るには、いまの戸籍法では限界がある。
GIDと診断されたこと。性別適合手術を受けたこと。例えばこのような条件をつけて、性別の訂正ができるように戸籍法を改正するか、新しい立法を考える時ではないだろうか。社会の理解も少しずつ広がっているように思う。
Note: 朝日新聞の社説でGIDが取り上げられるのは、98年5月14日付に続いて約4年9か月ぶり2回目。ほかに同日付の中日(東京)新聞も取り上げている。
Sports
Sport faces dilemma over transsexuals
Sport faces dilemma over transsexuals (The Guardian 2003/02/08)
Court rejects government bid to quash marriage
of transsexual and wife
Court rejects government bid to quash marriage
of transsexual and wife (AP 2003/02/20)
Australia court OK's transsexual's marriage (Advocate.com 2003/02/22-24)
Transsexual's marriage legitimate, says court (Sydney Morning Herald 2003/02/21)
Federal prisons ordered to pay for sex changes
Court ruling: Procedure available if doctors
deem it is 'an essential service'
Federal prisons ordered to pay for sex changes
Court ruling: Procedure available if doctors
deem it is 'an essential service' (National Post 2003/02/07)
Hawaii: Hate-crime law may add category to
cover 'transgender'
Hate-crime law may add category to cover 'transgender' (Honolulu Advertiser 2003/02/22)
Florida: Transsexual wins custody of 2 kids
In the first decision of its kind in Florida,
a judge rules the transsexual is a man and
his marriage was legal.
性同一性障害の「夫」を男性と認める判決 フロリダ
(CNN.co.jp 2003/02/22)
フロリダ州クリアウォーター(CNN) 女性として生まれたが、性同一性障害のために男性として生活している人が女性と結婚した。2人は現在、離婚交渉中で、子ども2人の養育権を巡って争っているが、当地の裁判所は21日、「夫」を法的に男性と認め、養育権も認める判決を下した。
この夫婦は、夫のマイケル・カンタラスさん(43)と妻のリンダさん(34)。2人の間には、リンダさんの連れ子の息子(13)と、人工授精でもうけた娘(11)の2人の子どもがいる。
マイケルさんは、「マーゴ」という名前の女性として生まれたが、性同一性障害のために男性として生活している。今回の裁判ではマイケルさんは原告で、主な養育権が自分にあることの確認を求めている。
フロリダ州では、同性同士の結婚は違法。裁判で被告のリンダさんは「マイケルさんは生まれた時点で女性なので、11年間の結婚自体が無効。マイケルさんに、子ども2人の養育権や保護者として法的な地位はない」と主張していた。
しかし当地巡回裁判所のジェラルド・オブライエン判事は21日、「生まれた時点の性だけを、結婚の要件とする法律や医学的根拠はない」とした。
また「染色体は性を決める要素の1つに過ぎない。社会的役割や、自分が自分をどちらの性だと思っているかが、本当に性を決めることになる」と述べ、マイケルさんを法的に男性と認めて2人の結婚を有効とし、子どもを主に養育する権利がマイケルさんにあるとした。
原告側のコリン・ボース弁護士は「きょうは、父親の権利にとって大切な日になった。判決はマイケルさんを、医学的にも法的にも男性と認めた」と話した。
また同性愛者の権利団体のカレン・デーリング弁護士は「マイケルさんが性同一性障害であることは、親としての能力に関係ないことを、判決は認めた」と話す。
またデーリング弁護士は「私たちが知っている限り今回の裁判は、性同一性障害に関して現在医学の広い範囲の知見が示された最初のものだ」と話している。
Judge grants custody to transsexual man (AP/CNN 2003/02/21)
Judge grants child custody to transsexual
man; says he is legally male (South Florida Sun Sentinel 2003/02/21)
Sex-change dad wins custody case (BBC 2003/02/22)
Transsexual wins custody of 2 kids
In the first decision of its kind in Florida,
a judge rules the transsexual is a man and
his marriage was legal. (St. Petersburg Times 2003/02/22)
Transsexual wins child custody when judge
rules him to be male (Orlando Sentinel 2003/02/22)
Landmark decision in transgender case (BayNews9 2003/02/22)
Transsexual Custody Battle (Court TV)
Florida Court Issues Historic Marriage and
Custody Decision for Transgender Dad (National Center for Lesbian Rights and
Equality Florida 2003/02/21)
Florida Judge Grants Child Custody to Transgender
Parent (glaad 2003/02/21)
NGLTF Celebrates Recognition of Transgender
Family
Man Awarded Custody of Children (National Lesbian and Gay Task Force 2003/02/21)
Vatican says no to transsexual priests
カトリック宗教と性転換者 (Love Italy La Settimana Italiana 2003/02/05)
Vatican: Transgender clergy not allowed (PlanetOut 2003/02/03)
Vatican says no to transsexual priests (Reuters.co.uk 2003/02/01)
Vatican Denounces Transsexuals (AP 2003/02/01)
VATICAN, NO TO TRANSSEXUAL PRIESTS AND NUNS (AGI 2003/01/31)